白馬山案内人組合
登山アドバイザー 報告

9月23日には白馬岳稜線に初降雪があり、山岳は夏から秋、そして冬へと急速に季節を変えて行きます。9月から10月にかけては素晴らしい紅葉に出会える季節でもありますが、山麓の季節感では対応できない秋山の難しさも併せ持ちます。
気象遭難が多いのもこの時期です。充分な状況判断と装備を整えての入山をお願いします。
白馬岳周辺の山小屋営業終了の予定は下記のとおりです。なお、各山小屋とも冬季小屋の開設はありませんのでご注意ください。
猿倉荘 10月10日(月) / 白馬岳頂上宿舎 10月10日(月) / 天狗山荘 9月25日(日)
八方池山荘 通年営業 / 栂池ヒュッテ 10月30日(日) / 白馬大池山荘 10月 9日(日)
白馬山荘 10月15日(土) / 白馬尻小屋 10月 9日(日) / 白馬鑓温泉小屋 10月 1日(土)
五竜山荘 10月15日(土) / キレット小屋 10月 1日(土) / 唐松岳頂上山荘 10月16日(日)
登山道情報
●白馬岳方面
大雪渓の登行では落石に充分ご注意ください。大雪渓の取付は白馬尻小屋から約20分登った大雪渓ケルン(高山植物帯ケルン)からさらに秋道(右岸・下から見て左側)を300mほど登ったガラ場です。
雪渓ではクレパスが数ヵ所発生しており日々変化しています。立ち入らぬよう注視して下さい。
右岸際をコースにとり赤いマーキングの目印にそって充分に気をつけて通過願います。葱平手前の沢の落石や、雨での増水時には注意して下さい。
葱平の夏道では浮石に注意して下さい。人工(人為的)落石の要因にもなります。
大雪渓を登り切ったあと、または下山時、アイゼンの脱着は秋道を少し登った安全な場所を選んで下さい。
小雪渓は雪が消えガラ場の直道となりました。
※大雪渓上は枝雪渓からと杓子側からの落石が多くなってきていますので上部を見ながら登って下さい。視界が悪い時ほどご注意下さい。雪の上は落石の音がわかりにくいので特に気を付けて下さい。また、下山時も落石に注意し、時々振り返りながら下山して下さい。
●白馬大池方面
乗鞍岳東面の残雪は消えました。上部の雪田は残っています。
トラロープが設置されていますが、ロープに頼るのは危険です。
(蓮華温泉アプローチ)
災害復旧のため不通となっていました、蓮華温泉~白池間は全線開通のいたしました。
●朝日岳方面
朝日岳水平道の通行は問題ありません。 雪倉岳避難小屋は緊急時以外は使用できません。
●祖母谷温泉方面
餓鬼山避難小屋利用可能です。水場はありません。 祖母谷温泉方面一部雪渓があります。
●鑓温泉方面
(鑓の分岐・天狗山荘から下部、大出原を経て鑓温泉小屋まで)
稜線から鑓温泉への下降ルートは温泉小屋までは全面夏道です。
※鎖場、ハシゴ区間は岩が大変滑りやすいので充分に注意して通過してください。
(鑓温泉周辺から下部)
鑓温泉から下部の湯の入沢の橋、鑓沢の橋、杓子沢の橋は増水時には要注意。
赤布のルート表示もありますがルートから外れないようご注意ください。 また、落石にもご注意ください。
※踏み抜き、スリップ、つまづき、転倒などに十分にお気お付けください。今夏は鑓温泉周辺での事故が多発しています。
※長時間歩行による疲労、ストックの誤用など原因は多様です。余裕のある計画を心がけて下さい。
●唐松岳方面
八方池から唐松山荘までは全て夏道を通行できます。扇ノ雪渓は残雪があります。
扇の雪渓上部に登山道があり、そこからの落石には十分な注意が必要です。また、通行する際には落石を起さないよう山側をていねいに歩きましょう。
●唐松岳~不帰嶮~天狗の大下り~天狗の頭
1、2峰のコル~2峰南峰間での事故が多いですので、慎重に行動して下さい。(唐松山荘から天狗山荘方面の下りは要注意)
不帰2峰ハシゴ付近、天狗の大下りには浮き石が多いので落石、スリップに注意し慎重に通過願います。
※不帰嶮はハシゴ、鎖場が連続する急峻な岩場の難所です。転落、滑落には十分注意してください。
●五竜・遠見尾根周辺
小遠見~中遠見間の登山道で藪が濃い場所があり、慎重に行動下さい。
湿地帯には、橋がかけてありますが、滑りやすいのでご注意ください。
西遠見から上部は登山道が狭くなっていますので、スリップ、ツマヅキに気をつけて下さい。
遠見尾根には数か所「ぬかるみ」水たまり有り。
キレット方面残雪はありません。登山道は浮石、砂利が多く滑りやすい(石車)ので気をつけて下さい。
唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳・種池山荘に至る稜線の鎖場、梯子箇所では、それらに頼り切ることなくバランス良く通過してください。
※下り所要時間の見込みが甘く、テレキャビンの運行時間内に下山出来ない ケースが発生しています。
※遠見尾根の下り所要時間は、想定以上に時間を要します。 時間的、体力的に余裕のないパーティーは五竜山荘への到着状況で判断し、 無理せずに宿泊願います。
●種池山荘から扇沢の間(柏原新道)周辺
山荘手前の沢1か所トラバースがあります。滑落しないように広く道を切ってはありますが、上からの落石には 十分に注意しましょう。
針の木雪渓<8/7現在>落石、スリップ、つまづき等に十分注意して下さい。
※登山道情報については、残雪の状況など変化が見込まれますのでお気をつけ下さい。
※登山中はどうしても足元見ながら登ってしまいがちです。スリップや転倒防止のため足元確認は必要ですが、落石早期発見の為に、視野を上部にも向けてみてください。発見時は周囲に声をかけるなど適切な対応を取って下さい。
※団体登山などは、滑りやすい雪渓上を通過する際など充分に注意して下さい。小グループによる、特に個人山行のケースなど、道迷い(特に下りにて)を起こしやすい状況にもあります。声を掛け合い参りましょう。
※ルート上部は天候により雪が固まり滑りやすくなっています。気温はが下がる時もあり、防寒対策は十分にとって下さい。晴れた日は日差しが強く、雪面からの照り返しも激しい為、帽子、サングラス等の日よけ対策を忘れずに。
※ルート上のベンガラでのマーキング、登山者のトレース(足跡)を必ず確認して下さい。
秋山で遭難しないために
●自分の経験・技術・体力に応じた余裕のある登山計画を
残雪上の登山は体力の低下を速め、行動できる時間も普段と比べて短くなります。したがって、日帰りできる低山であっても行程が長い場合は、行動ができなくなり遭難するおそれもあります。 また、年齢とともに体力は確実に衰えていますので、余裕を持った登山日程、コースを選定してください。
●登山前の体調管理を
登山中に心疾患等が原因で行動不能となるケースが多くなっています。 また、この中には、夜行で入山、あるいは、車中で仮眠後に早朝から登山を開始し、行動中に突然倒れてしまう事故が多発しています。 登山は身体への負担が大きいことを考えると、日頃のトレーニング、体調管理、無理な日 程を避けるなど、体調管理には十分に注意する必要があります。持病のある方は、登山前に医師の診断を受けましょう。
●単独登山はリスクが大きい
単独登山は気ままに山を楽しめる利点もありますが、疲労や怪我で行動ができなくなった場合に、発見救助が困難であることが多く、死亡や行方不明となるケースもあり、大きなリスクを抱えた登山であることを認識して下さい。
●周到な登山計画と計画書の提出を
登山のスタートは登山計画です。コース選定や日程、装備などを検討した登山計画を策 定してください。この計画に無理があったり、装備が不十分な場合は遭難につながってし まいます。また、登山計画は、家族や職場に「計画書」として必ず知らせておくほか、登山先を管轄 する警察署や登山口の相談所等に提出してください。
●初心者、体力に自信の無い方にはガイドつき登山をお勧めします。
白馬村には約100年もの間、山を守り続けてきた「白馬山案内人組合」があり、白馬村のみならず全国の名山でガイドを行っております。一度登ったことのあるルートでもガイドの方と上ればまた新しい発見も!安全を確保し、山を120%楽しむために、ぜひご活用下さい。
お問合せ:
白馬山案内人組合 0261-72-4724
白馬村観光局 0261-72-7100
注意箇所(北アルプス後立山連峰)
山岳事故や遭難に十分に注意を払って下さい。
- ・不帰岳(ハシゴ場、鎖場の連続・転落事故)
- ・鑓温泉(鎖場付近は滑りやすい岩質のため足を滑らせての転落事故)
(鑓沢付近残雪が多くスリップ事故、鑓沢~杓子沢付近落石事故) - ・白馬大雪渓(大雪渓上部からの落石事故)
- ・八峰キレット(ハシゴ場、鎖場が連続する難所、特に注意が必要・転落事故)
- ・落雷事故(雷雲発生時の行動注意)
天気情報
- マピオン天気予報・白馬村
- 気象庁 台風情報
- 気象庁 気象警報・注意報 : 白馬村
- 国交省リアルタイムレーダー
- 日本気象協会ホームページ(tenki.jp)・山の天気
- 長野県砂防情報ステーション
- 国土交通省雨量観測(白馬岳、猿倉等)
山岳関連情報
※入山にあたっては登山届を必ず提出して下さい。
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