更新日:平成22年8月31日
白馬村観光局駅前案内所内 白馬山案内人組合
山案内コーナー 登山アドバイザー 報告
2010初夏 ウルップ草
好天で登山日和が続いています。強い陽射し、熱中症には十分ご注意ください。
日除け対策、水分の補給も早めに行いましょう。
上空の大気の状態が不安定となる時期です。雷雲の襲来に注意し早めに行動しましょう。
登山中、ことに稜線上で風雨にさらされると、体調、着衣、装備によっては低体温症になり大変危険です。
稜線は日増しに秋の気配です。
無理のない計画、状況判断、充分な身支度装備を心がけましょう。
登山道情報
●白馬岳方面
大雪渓の登行では落石に充分ご注意ください。大雪渓の取付は白馬尻小屋から約20分登った大雪渓ケルン(高山植物帯ケルン)の位置です。
ケルンから300m程は黄色いペンキを目印に右岸の秋道(登る場合は下から見て左側の草付斜面際)を利用して下さい。雪渓に降り立つ地点(アイゼン装着)は最初の右岸秋道を抜けた地点です。
※沢、川、雪渓での右岸、左岸は上流から下流を見ての右側、左側です。
雪渓上は赤いラインがマーキングされていますので、それに従って歩いて下さい。視界の悪い時は3号・2号雪渓に迷い込まないよう注意が必要です。
大雪渓上部から直接葱平(ネブカッピラ)に取り付くルートは通行止めで 岩室跡にかけての秋道を通行して下さい。 秋道への取付は砂山付近になります。(8月下旬)ロープ、マーキング等の誘導に従って下さい。特に視界の悪い時などは雪渓上部へ直進しないようご注意ください。また、秋道通過の際には、白馬本峰側からの落石に充分気をつけて通行して下さい。葱平に着くまでは 座って休憩などしないようにして下さい。
大雪渓上は枝雪渓からと杓子側からの落石が多くなってきていますので上部を見ながら登って下さい。視界が悪い時ほどご注意下さい。雪の上は落石の音がわかりにくいので特に気を付けて下さい。また、下山時も落石に注意し、時々振り返りながら下山して下さい。
8月31日の午前8時30分頃、白馬岳頂上宿舎より野猿出没の情報が入りました。お花畑上部(頂上宿舎100m下)に野猿の親子連れが17~18出没しました。登山者等への被害はありませんが猿には絶対に食物や餌を与えないでください。また、小石等で追い払うような行為もしないでください。
葱平の夏道では浮石に注意して下さい。人工(人為的)落石の要因にもなります。
小雪渓はガラ場の登山道を通るルートになっています。
避難小屋が葱平上部に再建され利用可能となっています。(利用は緊急時のみです。) 地図上の岩室は現在ありません。
開花情報:ハクサンフウロ・ミヤマキオン・ミヤマアキノキリンソウ・ミソガワソウ・イワオウギ・シロウマアサツキ・ミヤマトリカブト・クルマユリ・オタカラコウ・トウヤクリンドウなど
●白馬大池方面
乗鞍岳急斜面の残雪は、融けてなくなりました。上部の雪田にはまだ雪が残っています。
視界が悪い時、天狗原・白馬乗鞍岳山頂は迷いやすいので注意して下さい。
●朝日岳方面
朝日岳水平道では、高山植物が最盛期を迎えています。
雪倉岳避難小屋は緊急時以外は使用できません。
●蓮華温泉方面
瀬戸川橋・白高地沢の仮橋有り。
雪倉鉱山道も通行可能です。瀬戸川の仮橋も完成しています。
雪渓は数カ所残っています。登山道が草で覆われていてわかりにくいので、道に迷わぬようしっかりとルートファインディングをしてください。
ルートには熊が出没した形跡(フンや足跡)が見られます。鈴をつけるなどして十分注意して通行してください。
●祖母谷温泉方面
餓鬼山避難小屋利用可能です。水場はありません。
不帰岳避難小屋は利用可能です。水場もOKです。
祖母谷温泉方面の雪渓はありません。
●鑓温泉方面
(鑓の分岐・天狗山荘から下部、鑓温泉小屋まで)
鎖場、ハシゴ区間は岩が大変滑りやすいので、十分に注意して通過してください。
(鑓温泉下部 湯の入沢)
鑓温泉下部 湯の入沢は夏道に変わりました。 雪渓もなく、歩きやすい道で花も綺麗です。(ミヤマキンポウゲが満開です)必ず標識にしたがて下さい。
鑓沢の雪渓は80m位。必ず標識や指示にしたがって下さい。
落石沢、新ルートになりました。赤いくいにしたがって歩いて下さい。休まないように。
杓子沢では30m位、雪渓をトラバースします。紅ガラにそって歩いて下さい。
※ 残雪はとても硬く滑りやすいのでご注意下さい。また、雪渓上は、落石の危険がありますので速やかにお渡り下さい。
8月22日朝7時から8時ころにかけて鑓温泉下部、鑓沢、杓子沢付近にて登山者より、熊の目撃情報がありました。同一の熊と思われますが付近通行の際は充分にご注意ください。
●唐松岳方面
八方池から唐松山荘までは全て夏道を通行できます。扇ノ雪渓ではまだ残雪があります。
雪渓の上部に登山道があり、そこからの落石には十分な注意が必要です。また、通行する際には落石を起さないよう山側をていねいに歩きましょう。
●唐松岳~不帰嶮~天狗の大下り~天狗の頭
不帰Ⅱ峰ハシゴ付近、天狗の大下りには浮き石が多いので落石、スリップに注意し慎重に通過願います。
不帰嶮はハシゴ、鎖場が連続する急峻な岩場の難所です。転落、滑落には十分注意してください。
●五竜・遠見尾根周辺
遠見尾根には数か所「ぬかるみ」水たまり有り。
大遠見から西遠見には残雪有り。
キレット方面残雪はありません。登山道は浮石、砂利が多く滑りやすい(石車)ので気をつけて下さい。
唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳・種池山荘に至る稜線では、吊尾根を含め登山道には残雪がなくなりました。鎖場、梯子箇所では、それらに頼り切ることなくバランス良く通過してください。
稜線上はトウヤクリンドウが咲き始めて秋の気配です。
下り所要時間の見込みが甘く、テレキャビンの運行時間内に下山出来ない ケースが発生しています。
遠見尾根の下り所要時間は、想定以上に時間を要します。 時間的、体力的に余裕のないパーティーは五竜山荘への到着状況で判断し、 無理せずに宿泊願います。
●種池山荘から扇沢の間(柏原新道)周辺
雪渓1か所20mほどのトラバースがあります。滑落しないように広く道を切ってはありますが、上からの落石には 十分に注意しましょう。
●雨飾山方面
登山道は好天続きで、いつものぬかるみはありません。
小谷側(信州側)は草刈がしてありますが、糸魚川側(新潟県側)は行われていません。(新しいロープが張られています)ヒメシャジンが見頃のようです。
※登山道情報については、残雪の状況など変化が見込まれますのでお気をつけ下さい。
※登山中はどうしても足元見ながら登ってしまいがちです。スリップや転倒防止のため足元確認は必要ですが、落石早期発見の為に、視野を上部にも向けてみてください。発見時は周囲に声をかけるなど適切な対応を取って下さい。
※団体登山などは、滑りやすい雪渓上を通過する際など充分に注意して下さい。小グループによる、特に個人山行のケースなど、道迷い(特に下りにて)を起こしやすい状況にもあります。声を掛け合い参りましょう。
※ルート上部は天候により雪が固まり滑りやすくなっています。気温はが下がる時もあり、防寒対策は十分にとって下さい。晴れた日は日差しが強く、雪面からの照り返しも激しい為、帽子、サングラス等の日よけ対策を忘れずに。
※ルート上のベンガラでのマーキング、登山者のトレース(足跡)を必ず確認して下さい。
夏山で遭難しないために
●自分の経験・技術・体力に応じた余裕のある登山計画を
残雪上の登山は体力の低下を速め、行動できる時間も普段と比べて短くなります。したがって、日帰りできる低山であっても行程が長い場合は、行動ができなくなり遭難するおそれもあります。 また、年齢とともに体力は確実に衰えていますので、余裕を持った登山日程、コースを選定してください。
●登山前の体調管理を
登山中に心疾患等が原因で行動不能となるケースが多くなっています。 また、この中には、夜行で入山、あるいは、車中で仮眠後に早朝から登山を開始し、行動中に突然倒れてしまう事故が多発しています。 登山は身体への負担が大きいことを考えると、日頃のトレーニング、体調管理、無理な日 程を避けるなど、体調管理には十分に注意する必要があります。持病のある方は、登山前に医師の診断を受けましょう。
●単独登山はリスクが大きい
単独登山は気ままに山を楽しめる利点もありますが、疲労や怪我で行動ができなくなった場合に、発見救助が困難であることが多く、死亡や行方不明となるケースもあり、大きなリスクを抱えた登山であることを認識して下さい。
●周到な登山計画と計画書の提出を
登山のスタートは登山計画です。コース選定や日程、装備などを検討した登山計画を策 定してください。この計画に無理があったり、装備が不十分な場合は遭難につながってし まいます。また、登山計画は、家族や職場に「計画書」として必ず知らせておくほか、登山先を管轄 する警察署や登山口の相談所等に提出してください。
●初心者、体力に自信の無い方にはガイドつき登山をお勧めします。
白馬村には約100年もの間、山を守り続けてきた「白馬山案内人組合」があり、白馬村のみならず全国の名山でガイドを行っております。一度登ったことのあるルートでもガイドの方と上ればまた新しい発見も!安全を確保し、山を120%楽しむために、ぜひご活用下さい。
お問合せ:
白馬山案内人組合 0261-72-4724
白馬村観光局 0261-72-7100
注意箇所(北アルプス後立山連峰)
山岳事故や遭難に十分に注意を払って下さい。
- ・不帰岳(ハシゴ場、鎖場の連続・転落事故)
- ・鑓温泉(鎖場付近は滑りやすい岩質のため足を滑らせての転落事故)
(鑓沢付近残雪が多くスリップ事故、鑓沢~杓子沢付近落石事故) - ・白馬大雪渓(大雪渓上部からの落石事故)
- ・八峰キレット(ハシゴ場、鎖場が連続する難所、特に注意が必要・転落事故)
- ・落雷事故(雷雲発生時の行動注意)
天気情報
- マピオン天気予報・白馬村
- 気象庁 台風情報
- 気象庁 気象警報・注意報 : 白馬村
- 国交省リアルタイムレーダー
- 日本気象協会ホームページ(tenki.jp)・山の天気
- 長野県砂防情報ステーション
- 国土交通省雨量観測(白馬岳、猿倉等)
山岳関連情報
※入山にあたっては登山届を必ず提出して下さい。
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